2017年3月4日の勉強会のご報告

本日(3/4)から3日間の「矢が花に変わる」ワークショップを開催しています。
その午後からのワークショップの開始の前の午前中に、月例のIPS東京勉強会を開催しました。

今日はワークショップにご参加の方も勉強会から参加してくださったりもして、1歳児やアメリカや鹿児島からの参加者も含む22人のご参加がありました。
いつもの2-3倍の人数の、大きなグループとなりました。

今日は、衝突について(5巻18ページ)の続きでした。
私にとって印象的だった話です。
  • この人は○△なのか△□なのか、とか気になってたけど、「だって人間でしょ。」という一言を聞いて、なんだか見方が変わった。
  • 衝突のとき、否定されると腹が立つ。衝突があっても自分の存在は認められていると感じられれば大丈夫。
  • 相手の言っている言葉を意識しちゃうとわからなくなる。
  • 言ってみるのも勇気。
  • 人は一瞬にして変われる。

おもしろく聞いている間に、あっという間に2時間がたってしまいました。
皆様ありがとうございました。

次回:
日時:4月9日(日)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館S102
参加費無料・申込み不要です。初めての方も、ふらっとお越しいただけたらと思います。

勉強会で配った進行表(アジェンダ)です。↓
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IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会 
日時:2017年3月4日(土)10:00-12:00 場所:東京大学医学部3号館N101 

1.チェックイン(10:00~10:20)

• 呼んで欲しい名前 
• 何に動かされてここに来ましたか? 

2.前回2月の振り返り(10:20~10:40) 

前回:「衝突」続き 複数の真実を持つ(5巻 p.17-18)  

3.静かな時間を味わう や 太極拳(10:40~11:00)  

• 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。 
• 息をコントロールしなくて良い、ありのままの呼吸を感じ取る。 
• ただ受け取る。「沈黙」と共に過ごす。自分の心の声に耳を傾ける。室内でもどこでも。 
• できれば、身体を感じ、身体の声を聴いてみられるような? 
~休憩~ 

4.第6章「衝突」衝突に関する自己評価 (11:10~11:45)(5巻 p.19-20) 

「衝突は意識の始まりである」ということを聞いたことがあります。意識をしていなければ、私たちは自分が持つすべての思い込みのレンズで世界に反応する、ということだと私は思います。言い換えれば、意識は、私たちにとても新鮮で、存在感のある見方をさせてくれます。もしその見方を保つことが出来れば、たった一瞬であったとしても、他の可能性が開かれてくることに気づき始めるでしょう。衝突(相反すること)がなければ、他の可能性について考える必要はないかもしれません。こう考えると、衝突は世界を新しいやり方で経験する機会を常に提供してくれます。 

そして、衝突はかなり感情的な、私たちにとって大切な事柄に絡んでいる傾向があるので、私たちが自分の世界観にしがみつくときでもあります。信念が揺り動かされるのはきついことです!研修で衝突の状況について練習することは、実生活での衝突の状況におかれるのに比べれば、やりやすいでしょう。研修での経験は、他の時に必要になりそうな技法の練習になります。これらの技法には 次のようなものがあります。 

• 深く息をして、今ここ、に戻る 
• 対応を選ぶ時間を自分に与える 
• 自分の行動が何をもたらすだろうかを考える 
• 両方が真実だという可能性について想像する 

これら技法を使って扉を開いたらすばらしい!もし反応していることに気が付いたら、次のような質問をしてください。 

• 挑戦を受けているのは、私が大切にしているどのような価値なのか? 
• 今それがどうしてそれほど重要なのか? 
• 対応するのではなく反応しているのは、この関係に何が起きているからなのか? 

5.勉強会の感想(11:45~12:00) 

今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?



2017年2月11日勉強会のご報告

2月11日に定例の東京IPS勉強会がありました。
1月がお休みだったので、12月以来の勉強会でした。
お久しぶりの方、初めての方とゆっくりとお話ししたり、
感じたことを交換できる場は貴重だな、と思いました。

私にとってとても印象的だったのは、
「(迷惑だというような言われ方をしてしまう行動を取った人に対して)
ああ、あの人は本当に怒っていたんだよな、と思った。」
というお話でした。

次回勉強会は
3月4日(土)10:00-12:00 (医学部3号館N101)
4月9日(日)10:00-12:00 (医学部3号館S102)
を予定しております。

(3月4-6日の3日間ワークショップは、おかげさまで満席となっております。)

以下は、この日に使った勉強会シートです。
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IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2017211日(土)13:00-15:00 場所:東京大学医学部3号館S102

1.チェックイン(13:0013:20

    呼んで欲しい名前
    何に動かされてここに来ましたか?

2.前回12月の振り返り(13:2013:40


 
前回:「衝突」続き 複数の真実を持つ(5 p.16

3.静かな時間を味わう や 太極拳(13:4014:00) 

    息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。
    息をコントロールしなくて良い、ありのままの呼吸を感じ取る。
    ただ受け取る。「沈黙」と共に過ごす。自分の心の声に耳を傾ける。室内でもどこでも。
    できれば、身体を感じ、身体の声を聴いてみられるような?

~休憩~

4.第6章「衝突」複数の真実を持つ 14:1014:455 p.17-18

トレーニングを通して、中条さんと尾崎さんは、とても強い友情を育ててきました。共通していることが多く、地元のピア・プログラムで一緒に働く計画を立て始めました。ある日、トレーニングの最中に、病名についてどう理解するかが話題になりました。中条さんは、ピアは自分の病名についてだけでなく、自分たちが関わりを持つ人やこれから関わりを持つ人の病名についても理解している必要があると信じて疑いません。
尾崎さんは、中条さんがそう言っていることが信じられません。彼女(尾崎さん)はこう言います。
「私たちは、ここで、何か全く新しく違ったことをやるつもりだと、中条さんも納得していると思ってたのに。病名を知って関わる必要があるなんて、どうして言えるの?それじゃあ、これまでのやり方に逆戻りじゃない」
中条さんはこう言います。
「尾崎さんにとっては、それでいいでしょうね。でも、幻聴や妄想がひどい人のそばにいたことがある?」

1.中条さんと尾崎さんのそれぞれの真実について記述するような、どのようなストーリーを話すことが出来ますか?
中条さん 
尾崎さん

2.二人ともがそれぞれの真実を保つことが出来、しかも双方にとって助けになり役に立つ何かを生み出すためには、どのような対話ができるかもしれないでしょうか?

思慮深くなれれば、衝突は成長を促す行動になる可能性があります。実際のところ、衝突なしには私たちのものの見方(どのようにしてそう思うのか)を広げることは決して出来ません。衝突は簡単ではないし、楽しいことでもありません。ですが、そこから抜け出したときには、もっと多くのことがわかっているだろうという態度で臨めば、多分、少しは防衛的にならずに、もう少し、“真から心を開く”ことが出来るでしょう。

5.勉強会の感想(14:4515:00

今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?